2017年11月21日

去年(2016年)日の目を見たペトさんの最終作品

sextetによる『Both Worlds』の楽曲をNorth Sea Jazz Festival(オランダ)で演奏した模様を収めたCDと同内容の映像を収録したDVDです。
ボーナスCDには1997年9月にオランダで行われたオーケストラとの共演作2曲と、本編の6日後に行われたMontreux Jazz Festival(スイス)でのSteve Gaddとのデュオ作品1曲が収められています。
演奏と録音はいいですよ。『Both Worlds』スタジオ盤よりも好きですね。3枚のdiscでも2000円台で買えますしね。ペトさんファンはなくなる前にどうぞww

このDVDはPAL方式なので従来の日本製DVDプレーヤーでは再生できず、PCでのみで再生可能なはずです。
個人的にはこれを買った2カ月後に、古くなったノートPCからデスクトップPCに替えましたが、27インチのモニターにするきっかけになりました。
mp Both World LIVE blog.jpg

『MICHEL PETRUCCIANI - BOTH WORLDS LIVE - NORTH SEA JAZZ FESTIVAL』
label:dreyfus
recording:1998年7月10,16日 & 9月15日
#1-7: Noth Sea Jazz Festival on 1998年7月10日:CD1とDVDに収録
#8 & 9: Dr. Anton Philipszaal on 1998年9月15日:CD2に収録
#10: Montreux Jazz Festival on 1998年7月16日:CD2に収録
personnel
Michel Petrucciani(p), Steve Gadd(ds;#1-7,10), Anthony Jackson(el-b;#1-7),
Flavio Boltro(tp & flh;#1-7), Stefano Di Battista(as & ss;#1-7),
Denis Leloup(tb;#1-7), Hague Philharmonic coducted by Jurre Haanstra(# 8,9)

tracks
[BOTH WORLDS LIVE] CD1 & DVD
#1: 35 Seconds Of Music And More
#2: Brazilian Like
#3: Training
#4: Colors
#5: Chloé Meets Gershwin
#6: Chimes
#7: Take The "A" Train
[LIVE WITH THE HAGUE PHILHARMONIC] CD2
#8: Home
#9: Trilogy In Blois
[DUET WITH STEVE GADD] CD2
#10: Little Peace In C For U

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晩年の1995年以降録音された手持ちのCDとDVDを列記しておきます。
* CD『flamingo』
Stéphane Grappelliを迎えた人気作
label:dreyfus・recording:1995年6月15,16,17日
* CD『Live at Jazz Baltica』GermanyでのLive
Michel Petrucciani, Detlev Beier, Manhu RocheによるTrio作品
bootleg・recording:1996年6日
* CD『Michel Petrucciani PIANO SOLO THE COMPLETE CONCERT IN GERMANY』(2枚組)
『michel petrucciani solo LIVE』(上記と同じ時のLive、最初に出た1枚組)
label:dreyfus・recording:1997年2月27日
* DVD『Michel Petrucciani MUNICH 1997』
Michel Petrucciani, Miroslav Vitous, Steve GaddのTrio作品
2種類のジャケットで一見公式作品のように出回っている。
bootleg・recording:1997年7月20日
* CD『both worlds』
sextetによるスタジオ作品
label:dreyfus・recording:1997年8月24,25日
* CD『TRIO IN TOKYO』
Michel Petrucciani, Steve Gadd, Anthony JacksonによるTrio作品
label:dreyfus・recording:1997年11月10〜15日
* DVD『MICHEL PETRUCCIANI TRIO LIVE IN CONCERT』
Stuttgartでの、Michel Petrucciani, Steve Gadd, Anthony JacksonによるTrio作品
label:VideoArts & dreyfus・recording:1998年2月8日
≪従来の最終作品≫
* CD & DVD『MICHEL PETRUCCIANI BOTH WORLDS LIVE NORTH SEA JAZZ FESTIVAL』
label:dreyfus・recording:1998年7月10,16日 & 9月15日
≪本作≫
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* ペトさん:Michel Petrucciani
ジャズ・ピアニスト
1962年12月28日
フランスのオランジュに生まれる。
1999年1月6日
ニューヨークにて肺感染症により他界。享年36才。
生まれながらの骨形成不全により身長は90cm程しかなかった。
ペトさんのドキュメンタリー映画『情熱のピアニズム』が2012年秋、日本でも公開された。
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2017年11月20日

“JIM BEAM RYE”のつまみにToots ThielemansのDVD『TOOTS 90』

今日のバーボンは“JIM BEAM RYE”(90Proof)
(ほんとはバーボンじゃないけど、ほぼ一緒ということで)
従来のYellow label(80Proof)がさっぱり系なら、こちらはこってり系。
度数が高くなり、甘味とトロミが加わっています。旨い。
Toots Rye.jpg

つまみはToots ThielemansのDVD『TOOTS 90』
4月29日に90才を迎えたばかりのTootsさんの≪TOOTS 90≫と名付けたツアーの母国ベルギーのリエージュでの2012年5月17日のライヴです。
Tootsさんが車イスで登場した時からメンバーの、そして会場の温かい雰囲気が伝わってきます。Tootsさんの体調に合わせてか 1曲あたりの演奏時間は短めです。1曲目はリズムに乗り切れずに歯がゆそうに見えます。2曲目からはいい感じです。
クライマックスは自作曲の「Bluesette」でしょうか。客席で手拍子をとる奥さんも映し出されます。この曲の後でメンバーと奥さんに花束が贈られます。Tootsさんがサッチモのものまねで曲紹介してラストの「What A Wonderful World」に。Trijntje(“トレインチャ”でお馴染みのオランダの歌手)のvocalがまたいいですよ。
Jazzファンばかりでなく、広く音楽ファンにお見せしたい温かいDVDです。
Tootsさんは、1922年4月29日ブリュッセル生まれ、2016年8月22日 94才で亡くなられました。
TOOTS 90.jpg

『TOOTS 90 / Toots Thielemans』
label:CHALLENGE JAZZ
recording:2012年5月17日, live at le Chapiteau Opèra de Liège
personnel
Toots Thielemans(harmonica), Karel Boehlee(p & synthe),
Hein van de Geyn(b), Hans van Oosterhout(ds)
special guest: Kenny Werner(p;on #5-7), Trijntje Oosterhuis(vo;on #10,13)

tracks
#1: On Green Dolphin Street
#2: The Days Of Wine And Roses
#3: I Loves You Porgy 〜 Summertime
#4: I Do It For Your Love
#5: The Dolphin
#6: Sinatra Medley (All The Way 〜 My Way)
#7: Smile
#8: Midnight Cowboy
#9: Dat Mistige Rode Beest (Turks Fruit)
#10: Over The Rainbow
#11: For My Lady
#12: Bluesette
#13: What A Wonderful World
posted by pops at 20:00| 宮城 ☀| Comment(0) | Jazz video | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月16日

情熱のピアニズム

まずは、“ペトさんファン 必見!”とだけ書いておきましょう。

2012年秋に日本でも公開されていた『情熱のピアニズム』のDVDが3月12日にキング・レコードから発売になりました。
DVDジャケット、映画の公式サイトの解説文からの引用に止めたいと思います。
mp   情熱のピアニズム.jpg

*****以下は、DVDの解説から引用しました。*****

凄まじい障害を抱えながらも、音楽と女たちから愛された天才ジャズピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニ。その短くも劇的な生涯に迫る、奇跡のドキュメンタリー。

第64回カンヌ国際映画祭 特別招待作品
第37回セザール賞(仏アカデミー賞) ドキュメンタリー部門ノミネート

“人間であるために身長が180cmある必要はないことを、人々は理解しない。
大切なのは、頭と体の中にあるもの、特に、精神の中にあるものなんだ。”
- - - - ミシェル・ペトルチアーニ

*****以下は、公式サイトから引用しました。*****

ミシェル・ペトルチアーニの数奇な人生は、全身の骨が折れた状態で生まれた時から始まった。ガラスのような骨を持つ病気のため、幼少時は歩くことも出来ず、身長は成人してからも1メートルしかなかった。代わりに神は彼に2つの素晴らしい贈り物を与えた。桁外れの音楽的才能と、誰にでも愛されるカリスマ的人格である。

幼少のころから亡くなる直前までの、ミシェル・ペトルチアーニの演奏風景や日常を撮り溜めた貴重な映像が初披露となる本作は、彼を良く知る錚々たるミュージシャンやレーベルプロデューサーらが多数登場、驚きのエピソードを語ってくれる。そして何といっても、彼の前向きで貪欲な人生感が如実に表れた、情熱ほとばしる演奏シーンの数々は心躍る映画体験を観る人に提供するだろう。

この稀有なドキュメンタリーを手掛けたのは、『イル・ポスティーノ』でアカデミー賞作品賞、監督賞ほか5部門にノミネートをされ、世界各国の映画賞を席巻したマイケル・ラドフォード監督。BBC在籍時に多くの良質なドキュメンタリーを作りあげた手腕で、短い生を駆け抜けた天才ピアニストの生涯に、独自のアプローチで迫った。

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『情熱のピアニズム(原作:MICHEL PETRUCCIANI / Body & Soul)』
レーベル:キング・レコード
監督: Michael Radford
2011年 フランス・ドイツ・イタリア合作(日本DVD発売:2014年3月12日)

* Michel Petrucciani
1962年12月28日
フランスのオランジュに生まれる。
1999年1月6日
ニューヨークにて肺感染症により他界。享年36才。
生まれながらの骨形成不全により身長は90cm程しかなかった。
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2013年12月11日

Zoot Sims、最晩年のリラックスしたセッション

zoot DVD.jpg

Zoot Simsが亡くなったのが85年3月23日だから、死の4ヶ月前の映像になります。

「In A Sentimental Mood」等6曲の演奏と、各曲の前後にZootとRed Mitchellの会話(笑顔を交えた回想談)を配した構成です。
Redの深みのあるウッド・ベース、Rune Gustafssonの柔らかいギターとともに、Zootは往時のドライヴ感はないものの、歌心に溢れた演奏を繰り広げます。ひたすら寛いだ優しい時間が過ぎてゆきます。
いつもはJazzに刺激を求める僕ですが、たまには安らぎのJazzもいいでもんです。
歴史を感じる落ち着いた書棚等に囲まれた、ヨーロッパのお屋敷の書斎といった趣の部屋で、ZootとRuneは椅子に腰掛けて演奏しています。

DVDのケース裏面には“recorded in the library of the sonet headquarters building in Lidingo, Sweden”と記されていて、スウェーデンのレコード会社“sonet”の本社ビルの書斎で収録されたらしい。(Sonet Recordsは91年Polygram Recordsに吸収されているようだ。)なお、この音源は以前LPで出回っていた。
Runeはスウェーデンのギタリストで、Redは68年にスウェーデンに移住している。
収録時の年齢は、Zoot 58才、Red 57才、Rune 50才。3人共、今はいない。


『In A Sentimental Mood / Zoot Sims』
レーベル:MVD visual
収録:1984年11月21日
recorded in the library of the sonet headquarters building in Lidingo, Sweden
personnel
Zoot Sims(ts), Red Mitchell(b), Rune Gustafsson(g)

tracks
#1: In A Sentimental Mood
#2: Gone With The Wind
#3: Castle Blues
#4: Sweet Lorraine
#5: 'Tis Autumn
#6: Autumn Leavess
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2013年11月13日

ペトさんの最終作

pet trio  dvd.jpg

以前はvideo tapeやLDで、現在はDVDでと映像作品としてばかり発表されていて、CDとしては出ていない作品です。CDでの発売を強く望みます。なんたって、ペトさんの最終作なんですから!!!(僕はいずれのメディアからもCD化して個人的に楽しんできましたが、音質のよさに驚かされます。是非お試しになることをオススメします。)

3ヶ月前(97年11月10〜15日)の同じメンバーによる『TRIO IN TOKYO』と比べると、シュトゥットガルトのコンサート・ホールとBlue Note Tokyoという会場の違いもあるかとも思いますが、本作はとてもフォーマルなライヴになっていて、東京の方は、もっと普段着の演奏でアレンジの完成度が高いライヴになっていると思います。

3ヶ月前の『TRIO IN TOKYO』や、さらに4ヶ月前(97年7月20日)のミュンヘンでのSteve GaddとMiroslav Vitousからなるトリオ(bootlegのDVDですが演奏も音もいいです。)と聴き比べてみると面白いと思います。
ちなみに、『TRIO IN TOKYO』の収録曲は
#1: Training、 #2: September Second、 #3: Home、 #4: Little Peace In C For U、 #5: Love Letter、 #6: Cantabile、 #7: Colors、 #8: So What、 #1: Take The 'A' Train
さらに、ミュンヘンでのbootlegの収録曲は
#1: Training、 #2: Colors、 #3: My Funny Valentine、 #4: Body And Soul、 #5: Little Peace In C For U、 #6: Cantabile、 #7: Nardis、 #8: Autumn Leaves、 #9: So What

「Little Peace In C For U」
95年のStéphane Grappelliとの『flamingo』が初演で、本作と上記2作、フランクフルトでのソロ・アルバム、あとは『So What - BEST OF』(ベスト盤)にのみ収録された晩年の愛奏曲です。明るく暖かでペトさんがとても幸せそうに演奏しているように感じます。
これに比べ東京での演奏は面白いアレンジが施された素晴らしい演奏です。
「Take The 'A' Train」
ペトさんのドライブ感豊かな左手が印象的な愛奏曲ですが、Steveのドラム・ソロが素晴らしいです。僕が聴いたSteveの演奏の中では屈指のソロだと思います。
「Cantabile」
穏やかなメロディーを愛おしむような演奏です。ペトさんの演奏する喜びが溢れているように感じます。しかも、これがペトさん生涯最後の演奏の録音になりました。
上記3作のトリオ演奏でしか聴けない曲ですが、本作での演奏が一番好きです。

3作を聴き比べてみると、このSteve Gadd、Anthony JacksonとのトリオがペトさんのPopなオリジナルを演奏するのに最適のメンバーだったのではないかと感じます。そして、ペトさんが晩年に敬愛するSteve Gaddとの演奏が出来た喜びを感じます。

余談ですが、以前のものでは、88年(2つのbootleg、内1つは2枚組)のRoy Haynes、Gary Peacockとの組合せも素晴らしいトリオだったと思っています。


『MICHEL PETRUCCIANI TRIO LIVE IN CONCERT』
レーベル:VideoArts & dreyfus
収録:1998年2月8日
live in Stuttgart, Germany
personnel
Michel Petrucciani(p), Steve Gadd(ds), Anthony Jackson(el-b)

tracks
#1: Little Peace In C For U
#2: Brazilian Like
#3: Chlöé Meets Gershwin
#4: September Second
#5: So What
#6: Guadeloupe
#7: Take The 'A' Train
#8: Cantabile

* Michel Petrucciani
1962年12月28日
フランスのオランジュに生まれる。
1999年1月6日
ニューヨークにて肺感染症により他界。享年36才。
生まれながらの骨形成不全により身長は90cm程しかなかった。
ペトさんのドキュメンタリー映画『情熱のピアニズム』が昨年秋、日本でも公開された。
posted by pops at 20:00| 宮城 ☀| Comment(0) | Jazz video | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする