2014年01月29日

63年の至高のカルテット

coltrane live at birdland.JPG

至高のカルテットの63年で唯一の正規盤。
タイトルと異なり、ライヴは#1〜#3の3曲だけで、しかも、なぜか観客の拍手や歓声があまり収録されていない。

「Afro Blue」
キューバ出身のコンガ奏者Mongo Santamaríaの作品。
Johnのエキゾチックなテーマから始まる。次にくるMcCoy Tynerのソロは長いが、強烈なElvin Jonesのドラムに刺激されて盛り上がる。続くJohnのソプラノが圧倒的。Elvinのドラムをバックにした浮遊感を伴う熱演はいつまでも続いて欲しいと思ってしまう。
Mongoの演奏は聴いたことはないが、間違いなく手持ちの同曲のベスト。
「I Want To Talk About You」
Billy Eckstine作のバラードの名品。
『SOULTRANE』(58年)以来、何度となく演奏してきた曲だが、これがベストではないだろうか。テナーから搾り出すような高い音によるJohnの典型的なバラード奏法。加えて、後半の3分を越えるカデンツァはJohnの独壇場。
「The Promise」
「Summertime」と「Bags' Groove」を合わせたようなテーマを持つJohnのオリジナル。
Johnがソプラノで奏でる不思議なテーマに続いて、McCoyが長いソロを取り、最後にJohnのエモーショナルなソロに繋げる、「Afro Blue」と同じような展開の演奏。やはりElvinのポリリズミックなドラムが素晴らしい。
「Alabama」
Johnのオリジナルで、教会でのテロで犠牲になった子供達へのレクイエム。
沈痛な面持ちが伝わってくるテナーによる重いバラードだ。
「Your Lady」
Johnのワルツ・タイムのオリジナル。
Elvinのポリリズミックなドラムに乗って奏でられるエスニックなソプラノが心地よい。


『Coltrane live at Birdland / John Coltrane』
レーベル:impulse!
録音:1963年10月8日(#1-3) & 11月18日(#4,5)
personnel
John Coltrane(ss & ts), McCoy Tyner(p), Jimmy Garrison(b), Elvin Jones(ds)

tracks
side A
#1: Afro Blue
#2: I Want To Talk About You
side B
#3: The Promise
#4: Alabama
#5: Your Lady
posted by pops at 20:47| 宮城 ☀| Comment(2) | Jazz | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月28日

魅力的なジャケット、そして中身は熱い

stan getz   sweet rain.JPG

「Litha」
Chick Coreaの作品。
Stan Getzは出だしはゆったりだが、アップテンポになると結構熱くブローする。
Wayne Shorter〜新主流派風(けしてJohn Coltrane風ではない)のブローだ。
Chickの硬質なピアノ、Grady Tateのトップ・シンバルとリム・ショットの多用等、小刻みで硬質なドラム、そして、リズム・チェンジ、、、、これは翌年の『NOW HE SINGS, NOW HE SOBS』に繋がっていくChickの音世界だ。
「O Grande Amor」
Antonio Carlos Jobim作のボサノバの名品。
得意のボサノバをフレッシュなリズム・セクションをバックに気持ちよさそうに吹く。
原曲の美味しいメロディーに乗ってここでも結構熱い。
「Sweet Rain」
Mike Gibbsというイギリス人のちょっと幻想的な作品。
タイトル曲だけに、ジャケットに一番しっくりくるが、一番印象の薄いトラックでもある。
「Con Alma」
Dizzy Gillespie作のLatin Jazzの名品。
Gradyが繰り出す快適なラテンのリズムに乗って、Stanは気持ちよさそうに吹く。
Chickのソロもフレッシュでいいが、Ron Carterのソロは要らないと思う。
「Windows」
やはり美しいChickの作品。
Stanはここでも気持ちよさそうにブローし、ラストを締める。
これと「Litha」を提供し、鮮烈なバッキングもと、Chickが注目されたのも当然だろう。
ついでだけど、『INNER SPACE』というChick初期のコンピレーション作品に収録のHubert Lawsのフルートをフィーチャーしたテイク(68年録音)が同曲のベストだと思う。


『SWEET RAIN / Stan Getz』
レーベル:Verve
録音:1967年3月30日

personnel
Stan Getz(ts), Chick Corea(p), Ron Carter(b), Grady Tate(ds)

tracks
side A
#1: Litha
#2: O Grande Amor
#3: Sweet Rain
side B
#4: Con Alma
#5: Windows
posted by pops at 18:00| 宮城 ☀| Comment(0) | Jazz | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月27日

僕のオーディオ・アクセサリー

今まで紹介していないアクセサリーを取り上げたいと思います。
アクセサリーとは言っても、ないとレコードを楽しめない、重要なものです。

* レコード・クリーニング専用プレーヤー
モーターは壊れましたが、結構でかいので、いろいろ置けて重宝しています。
これがないと“microgroove cleaning”は面倒なことになっていたでしょう。
00 cleaning player.JPG

* スタイラス・ブラシ(audio-technicaとDENONのカートリッジの付属品等々)
アクセサリーという程のものではないけど、レコード再生には欠かすことができません。
00 styrus brush.JPG

* LYRA SPT(スタイラス・クリーナー)
今まで使った中で最高のクリーナーだと思います。1日に、1〜2回使います。
“microgroove cleaning”していると、汚れは付き難いけど必需品です。
audio-technica AT-607等では、液が濁ったら交換したんだけど、
濁らないし、なかなか減らないし、いつまで使えるんだろう?
00 styrus cleaner.JPG

* ONZOW Labo. ZERODUST スタイラスチップクリーナー(スタイラス・クリーナー)
ゲル状の粘着部にスタイラスをちょんちょんと乗っけて、汚れを取る優れもの。
普通の刷毛を使うクリーナーが苦手な、糸状のホコリのときに使っています。
ただ、たまに妙に強くくっつくことがあるので、カンチレバーを痛めないか不安です。
00 styrus cleaner onzo.JPG

* HAKUBA ×15(ルーペ)写真左
カメラの趣味用のようですが、使いやすい15倍のルーペは貴重です。
* SUPEX HL-20EP(水準器)写真右後
一度合わせてしまえば使わないけど、ないと不安なものです。
* SHURE SFG-2(針圧計)写真手前
極ゆるやかなスリバチ状のターンテーブルの今のプレーヤーでは役立たない。飾り物ですww
00 other accessories.JPG


***********************************

◆ ついでに、オーディオ関連の紹介です ◆

《レコード・プレーヤー》 Victor QL-V1(96年購入)
《昇圧トランス》 entré ET-100(82年頃友人が購入し、92年我家に嫁入り)
《CDプレーヤー》 DENON DCD-S10(95年購入 / 新しめのCDやCD-Rの再生が苦手だけど、いまだにメインで使用 / オーバーホールしたこともない元気なヤツ)
《CDプレーヤー》 DENON DCD-CX3(12年購入 / 主に新しめのCDやCD-Rの時に、DCD-S10のバックアップとして使用 / SACD対応の為か読取りが遅い)
《プリ・アンプ》 McIntosh Preamplifier C15(99年購入 / McIntoshで一番小さなプリ)
《パワー・アンプ》 McIntosh Power Amplifire MC122(99年購入 / 一番小さなパワー)
《スピーカー》 JBL 4312ABK(90年購入 / “カラッ”としたガサツな音が好きです)
《カートリッジ》 audio-technica AT33PTG Prestige、SHURE V15Type III 他(この30年程、audio-technica AT33シリーズをメインに使っています)
《シェル》 audio-technica AT-LH15/OCC、audio-technica AT-LH13/OCC 他
《ディスク・スタビライザー》 audio-technica AT618をソルボセインと皮で改良
《CDクリーナー》 レイカ Balance Washer CL type A、type B、Visco33(効果は不明)
《帯電防止内袋》 NAGAOKA No.102(“microgroove cleaning”の後に取り替える)
《オーディオ用除電ブラシ》 SFC SK-II(黒山羊の髭でできたブラシ)
《RCAケーブル》 SAEC SL-1801(プリとパワー、プリと2台のCDプレーヤーの間)他
《フォノ・ケーブル》 Ortofon 6NX-TSW1010R(トランスとプリの間)
《スピーカー・ケーブル》 Furukawa μ-S1(当時は力感を伝えてくれると感じました)
《電源ケーブル》 オヤイデの6口のタップとケーブル(効果の程は僕にはわかりません)
《セッティング関連》 RASKボード2枚(元々はスピーカー台ですが、2台のCDプレーヤーの置き台にしています)、真鍮球、山本音響工芸 PB-9、山本音響工芸 PB-10、ソルボセイン・シート 他
posted by pops at 00:00| 宮城 ☀| Comment(0) | audio ・ record cleaner | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月26日

Jazzの最高傑作

md   kind of blue.JPG

間違いなくJazz史上最高の傑作でしょう。
叙情的で隙のない格調の高さは、素人が評するには大き過ぎる存在です。

もちろん最高のメンバーによる傑作ですが、John Coltraneや Julian "Cannonball" Adderleyでさえも個性を犠牲にしてMiles Davisの意図に従っているように思えます。
そして、この音楽性を支配しているのは、Miles Davisであるのはもちろんですが、Bill Evansがいてこその『Kind of Blue』だったと思います。だからこそ、前年退団していたBillをわざわざ呼び戻して録音したのでしょう。『1958 MILES』セッション等を通して痛感したバンドを知的に一変させる鬼才を呼び戻したのでしょう。

僕の未熟な理解による拙い文章はこの後も何度も追加修正するでしょうが、今日はこれまでに止めたいと思います。避けては通れない作品でもあります。


『Kind of Blue / Miles Davis』
レーベル:Columbia
録音:1959年3月2日 & 4月22日

personnel
Miles Davis(tp), John Coltrane(ts), Julian "Cannonball" Adderley(as), Bill Evans(p;except #2), Wynton Kelly(p;on #2 only), Paul Chambers(b), Jimmy Cobb(ds)

tracks
side A
#1: So What
#2: Freddie Freeloader
#3: Blue In Green
side B
#4: Flamenco Sketches
#5: All Blues
posted by pops at 14:09| 宮城 ☁| Comment(2) | Jazz | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月25日

ゆったりと男性的なテナーに身を委ねる

steve grossman vol.1.JPG

80年代中頃から、『Trio jeepy / Branford Marsalis』(88年)がSonny Rollinsのピアノレス作品を追いかけたように、それまでJohn Coltrane派優勢だったテナーに変化が見られ始めます。その典型がSteve Grossmanと言えるでしょう。

本作は、他の彼の作品に比べて、ガッツが足りない、ホンワカとしたアルバムです。
そんな中にも、同じフレーズを繰り返したり、奔放なSonny Rollins的なところが多く聴かれます。リラックスして男性的な音色を楽しむ作品だと思っています。
そして日本のレーベルDIW(ディスク・ユニオン)のいい仕事だと思います。

「Half Nelson」は、Miles Davisのバップの香り漂う初期の作品。
本作の中では最も躍動的な演奏です。
「I'm Confessin'」は、Steveは『TIME TO SMILE』でも取り上げていますが、Al Neiburgという人の古い作品です。
他の曲は「When I Fall In Love」、「Autumn Leaves」、「I Remember You」という説明の要らないスタンダードばかりです。
心地よいテナーの音に身を任せましょう。

CDだと『STEVE GROSSMAN Standards』で聴くことができますが、この『Volume 1』の5曲から4曲、『Volume 2』の6曲から4曲が選曲されています。


『STEVE GROSSMAN Volume 1』
レーベル:DIW
録音:1985年11月
personnel
Steve Grossman(ts), Fred Henke(p), Walter Booker(b), Masahiro Yoshida(ds)

tracks
side A
#1: Half Nelson
#2: When I Fall In Love
#3: Autumn Leaves
side B
#4: I Remember You
#5: I'm Confessin'
posted by pops at 11:15| 宮城 ☁| Comment(0) | Jazz | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする